動線の考え方
2024/09/06
住み心地のいい家を実現するには、人の動線を意識した間取りが不可欠です。
今回は、日々の暮らしを効率よくするための動線の考え方について解説します。
ぜひ最後までご覧ください。
□ 様々な動線について
住宅の間取りに回遊性があると便利です。
回遊性とは止まることなく循環できる状態のことで、間取りに回遊性があると部屋から部屋への移動が楽になり、生活の効率が良くなります。
以下では、ぜひとも間取りに反映させたい3つの動線について紹介します。
* 家事動線
家事動線のポイントは、家事における移動距離を可能な限り短くすることです。
例えば洗濯をする際、洗濯機が1階、干す場所が2階、収納する場所が1階にあるとしたら洗濯のたびに何度も1階と2階を上り下りしなければいけません。
洗面所近くに家事用のスペースを設置してそこを物干し場にしたり、洗濯物をたたむ場所と収納する場所を一箇所にまとめるなどして、家事動線を短くできないかを考えましょう。
* 子育て動線
家事動線を良くすることは、子育て動線を良くすることにも通じます。
小さいお子さんがいる場合、キッチンやお風呂、洗面所があまりにも離れていると、家事をしながら子どもを見守るために移動が増え、それに伴い身体への負担が増します。
キッチンとお風呂、洗面所はできるだけ近づけると移動距離を短くでき、家事と子育てを両立しやすくなります。
* 来客動線
リビング・ダイニングからトイレが見えないようにしたり、トイレの中に手を洗える設備を設けると、生活感のある洗面所をお客さんが使わなくて済むので急な来客時でも慌てる心配がないでしょう。
来客頻度が特にとりわけ場合は、1階のトイレは来客用に、2階のトイレは家族用にするといった使い分けも選択肢として考えられます。
□ キッチンの動線について
キッチンの家事動線のポイントや注意点を2つ紹介します。
1つ目のポイントは、使用頻度をできるだけ近くに設置することです。
キッチンに立って料理するイメージをしてみましょう。
冷蔵庫や食器棚、ゴミ箱や電子レンジは近くにまとまっていた方が調理がはかどりますよね。
2つ目のポイントは、冷蔵庫の扉の向きに注意することです。
冷蔵庫は大きいため角に置かれることが多い家電ですが、扉の向きを考えないと使いにくくなってしまいます。
置く場所と扉の向きを考えるようにしましょう。
□ まとめ
今回は、人の動線やキッチンの動線について主に解説しました。
本記事が皆様の参考になれば幸いです。
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